■テレジン通信

2024年

5月

13日

テレジン通信:学研【新伝記 平和をもたらした人びと】で【野村路子】が紹介されました。(2024年5月)

学研「野村路子とテレジン収容所  強制収容所を伝える作家」
学研「野村路子とテレジン収容所  強制収容所を伝える作家」

この度、Gakken(学研)から出版された【新伝記 平和をもたらした人びと】のシリーズで、テレジンを語り継ぐ会代表の野村路子が取り上げられ、紹介されましたことを、ご報告いたします。

 

新伝記 平和をもたらした人びと 4巻

『野村路子とテレジン収容所』

  強制収容所を伝える作家

 

野村本人は「緒方貞子氏、杉原千畝氏、ミュンヘンの白バラやロバート・キャパ、国境なき医師団などと並んで、私などとんでもない」「伝記はせめて死んでからにしてください」と、企画の段階からお断りしていましたが、Gakken(学研)のご担当者がテレジンの展覧会や講演会にも来てくださり、半ば押し切られるように原稿が上がってしまい、結果、根負けして出版という運びになりました。

 

野村の気持ちはさておき、私たちテレジンを語り継ぐ会事務局としては、これまでの活動が大いに評価されて本当に嬉しいですし、関わってこられた事を誇りに思います。

これも展覧会などにお越しいただいた方々、運営に携わってくださった方々など、この活動を支えてくださった多くの皆様のおかげです。

そして何より、どんな困難な状況でもあきらめずにテレジン収容所とその子供たちの絵を紹介し続け、反戦を訴え続けた野村路子という作家を心から敬愛いたします。

 

Gakken(学研)の【新伝記 平和をもたらした人びと】シリーズは、世界の歴史の中で、平和のために力を尽くした人物に関する伝記です。『野村路子とテレジン収容所 ~強制収容所を伝える作家~』は、収容所のユダヤ人の子どもの絵を紹介した野村路子の事績を小学校高学年向けに読みやすく再話。これからの日本と世界を担う子供たちに読んでいただきたいと思います。

 

2024年5月 テレジンを語り継ぐ会事務局 いしだ