<テレジンを語りつぐ会>のご案内 

 

まだ「テレジン」という地名も、そこにあった収容所のことも、日本ではまったく知られていなかった1990年に、あの子たちの絵の展覧会を開こうと、<アウシュヴィッツに消えた子らの遺作展を成功させる会>という会をつくりました。

たった一人で立ち上げ、まずお友だちに集まっていただき、さらに新聞に紹介されて、本当に多くの方が「会員になります」と申し込んでくださって全国各地で展覧会が開かれたのです。
 

当初の計画だった全国巡回展が終了したあとも、展覧会は続いてきました。
さらにコンサートや私(野村路子)の講演会が各地で開かれるようになり、開催してくださった方、見て、聞いて共感してくださった方、そこで知ったことを、これからもっと多くの方に知ってほしいと考えた方などの中で、いつの間にか<テレジンを語りつぐ会>が生まれていました。
 

難しい会則もなければ、会費もない、会員名簿もない……
でも、お声をかければ協力してくださる方たちの集まりのようなものでした。 

 

 

あれから20年――もっともっと多くの方にテレジンを知って欲しい。
あの素晴らしい絵を遺した子どもたちのこと、子どもたちのために命がけで立ち上がった勇気ある大人たちのことを知ってほしいという思いは強いのですが、さらに、今、これから先も語りついで行ってくださる方たちにきちんとバトンタッチして行くことの必要も考えています。

今後も<テレジンを語りつぐ会>を続けて行くために、また、さらに多くの方々にテレジンについて知っていただくために、皆さまに<テレジンを語りつぐ会>会員になってのご協力をお願いしたいと思います。

 

ご賛同くださる方は、ご連絡いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

 

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テレジンを語りつぐ会:資料のご購入について

『野村路子の テレジンと歩んだ30年』
『野村路子の テレジンと歩んだ30年』

1989年2月、プラハの小さな博物館で、子どもたちの絵と出会い・・・もう何十回も書いたり話したりしてきました。

テレジンの子どもたちの絵との出会い。それから1年が過ぎても、あの絵が心から離れず、日本での展覧会開催を決心、それからの月日は、奇跡としか言えないような幸運と好意に恵まれ、結局、1991年4月に、『テレジン収容所の幼い画家たち展』全国23会場巡回展が開かれたのでした。

あれから30年、ああ、私も齢をとった・・・と感慨に浸った昨年はコロナの感染拡大もあってイベントは自粛、その間に、30年を振り返ろうかと思い立ちました。

書斎の本棚の上や床の上には、大きな段ボール箱がいくつもあります。大きな文字で《テレジン》と書かれている箱の中身は、32年間の膨大な資料、その間に展覧会や講演会・コンサートを開いてくださった方から送られてきた(メールなんかない時代からですから!)手紙や資料、北は北海道士別から、南は沖縄石垣島・・・

どころか、ポーランドやチェコ、イスラエル、アメリカなどからの書類もあれば、イラスト付きのカードや、読めないヘブライ語の手紙もあり、国内の大手新聞はもちろん地方紙や週刊誌、月刊誌、タウン誌、業界紙、展覧会などの会場で集まったアンケートの束もあれば、小学校や中学の生徒たちの感想文の綴りもあり、気が遠くなるような量の中から、30年の歩みをまとめるなんて・・・

でも、出来たのです。20ページ予定が全く無理で、予算オーバーと泣きながら、なんとか32ページに、30年間の素晴らしい出会いの宝の山からの一部をまとめ上げました。

ぜひ読んでいただきたいと願っています、どこかにあなたが載っているかも知れません。

  • 『野村路子の テレジンと歩んだ30年』  1部 1000円
『コンサート もう蝶々はいない』
『コンサート もう蝶々はいない』

2022年9月11日、川越市制100周年記念事業の一つとして、野村路子テレジンの活動30周年記念の講演会とコンサートを開催しました。ウエスタ川越大ホール。900人キャパの会場がほぼ満員になる大盛況でした。

9月11日、毎年、その日はテレジンのコンサートをしようと、かなり頑張ってきました。それは、初めての海外公演でプラハに行ったのが、2001年《9・11》・・・意味のない差別や偏見が、名のも知らない子どもたちまでも犠牲にしてしまったという事実を伝えようとしていた日に、まさに差別や偏見、憎しみの連鎖が多くの命を奪ったという事実を知った、その時の思いを忘れずにいようと決めた仲間たち、朗読の丸山詠二さんはなくなられたけれど、ギターとヴァイオリン、歌手が二人に野村の朗読。音響も照明も演出も、今の時点で得られる最高のスタッフが集まりました。

さらに、市内ひまわり幼稚園の合唱団《ひまわりキッズ》が特別出演、平和な世界を願う子どもたちの思いを歌ってもらおうと、これまでの台本を大きく改訂しました。

テレジンへ一緒に行ったスタッフが、カメラ5台も入れて撮影、心こめて編集をしてくれて、DVDが出来ました。「あのホロコーストの中で幼い命を奪われた子どもたちもきっと喜んでいるはず」と言った人が何人もいました。ぜひ聴いてください。

  • 『コンサート もう蝶々はいない』作・作詞=野村路子/作曲=中村ヨシミツ 
     
    1枚 1500円(税込)