テレジンを語りつぐ会:資料のご購入について

「テレジンを語りつぐ会」ではこのたび、代表を務める野村路子がテレジンの子どもたちの絵と出会いからはじまり、1991年4月から開催された『テレジン収容所の幼い画家たち展』全国23会場巡回展から今日までの30年を振り返る『野村路子の テレジンと歩んだ30年』と、2022年9月に川越市制100周年記念事業の一つとして行われたコンサートをDVDにしました。

是非、読んで観てください。売り上げは「テレジンを語りつぐ会」の運営資金に使わせていただきます。

野村路子の テレジンと歩んだ30年

『野村路子の テレジンと歩んだ30年』
『野村路子の テレジンと歩んだ30年』

1989年2月、プラハの小さな博物館で、子どもたちの絵と出会い・・・もう何十回も書いたり話したりしてきました。

テレジンの子どもたちの絵との出会い。それから1年が過ぎても、あの絵が心から離れず、日本での展覧会開催を決心、それからの月日は、奇跡としか言えないような幸運と好意に恵まれ、結局、1991年4月に、『テレジン収容所の幼い画家たち展』全国23会場巡回展が開かれたのでした。

あれから30年、ああ、私も齢をとった・・・と感慨に浸った昨年はコロナの感染拡大もあってイベントは自粛、その間に、30年を振り返ろうかと思い立ちました。

書斎の本棚の上や床の上には、大きな段ボール箱がいくつもあります。大きな文字で《テレジン》と書かれている箱の中身は、32年間の膨大な資料、その間に展覧会や講演会・コンサートを開いてくださった方から送られてきた(メールなんかない時代からですから!)手紙や資料、北は北海道士別から、南は沖縄石垣島・・・

どころか、ポーランドやチェコ、イスラエル、アメリカなどからの書類もあれば、イラスト付きのカードや、読めないヘブライ語の手紙もあり、国内の大手新聞はもちろん地方紙や週刊誌、月刊誌、タウン誌、業界紙、展覧会などの会場で集まったアンケートの束もあれば、小学校や中学の生徒たちの感想文の綴りもあり、気が遠くなるような量の中から、30年の歩みをまとめるなんて・・・

でも、出来たのです。20ページ予定が全く無理で、予算オーバーと泣きながら、なんとか32ページに、30年間の素晴らしい出会いの宝の山からの一部をまとめ上げました。

ぜひ読んでいただきたいと願っています、どこかにあなたが載っているかも知れません。

  • 『野村路子の テレジンと歩んだ30年』  1部 1000円

コンサート もう蝶々はいない

『コンサート もう蝶々はいない』
『コンサート もう蝶々はいない』

2022年9月11日、川越市制100周年記念事業の一つとして、野村路子テレジンの活動30周年記念の講演会とコンサートを開催しました。ウエスタ川越大ホール。900人キャパの会場がほぼ満員になる大盛況でした。

9月11日、毎年、その日はテレジンのコンサートをしようと、かなり頑張ってきました。それは、初めての海外公演でプラハに行ったのが、2001年《9・11》・・・意味のない差別や偏見が、名のも知らない子どもたちまでも犠牲にしてしまったという事実を伝えようとしていた日に、まさに差別や偏見、憎しみの連鎖が多くの命を奪ったという事実を知った、その時の思いを忘れずにいようと決めた仲間たち、朗読の丸山詠二さんはなくなられたけれど、ギターとヴァイオリン、歌手が二人に野村の朗読。音響も照明も演出も、今の時点で得られる最高のスタッフが集まりました。

さらに、市内ひまわり幼稚園の合唱団《ひまわりキッズ》が特別出演、平和な世界を願う子どもたちの思いを歌ってもらおうと、これまでの台本を大きく改訂しました。

テレジンへ一緒に行ったスタッフが、カメラ5台も入れて撮影、心こめて編集をしてくれて、DVDが出来ました。「あのホロコーストの中で幼い命を奪われた子どもたちもきっと喜んでいるはず」と言った人が何人もいました。ぜひ聴いてください。

  • 『コンサート もう蝶々はいない』作・作詞=野村路子/作曲=中村ヨシミツ 
     
    1枚 1500円(税込)